ポルシェの解説書をそのまま書いていると、わからなくなってきたので要約、解説します。
↓の文面は、PTMがいかに多機能にわたって前後のトルク配分を、PSMと協調して瞬時にかつ持続的に行っているいることを示しています。そして、ビスカスカップリングシステムよりも、さらにきめ細やかにそして、より積極的にトルクを前後に振り分けているわけです。
ポルシェの解説書では、まだ2ページにわたってPTMの利点だけを書いていますので、まとめだけ書いてみます。
PTMは、現在の
ホイール回転数(4輪)、横方向加速度、前後方向加速度、ステアリング切れ角などのデーターから、瞬時にロッキングトルク量が走行状態に合わせて決定される。
これだけのデーターセンサーがあるみたいですね。もちろんエンジンの回転数や発生トルク量アクセル開度、ブレーキ量などもデーターには入っているのでしょう。
PTMのビスカスシステムにない大きな特徴をまとめると。
1 予測制御
スリップを避けるために、走行条件の動的な変化を事前に検出する。(すべりやすい)路面の発進状態を検出すると、瞬時にPTMクラッチが接続され、ホイールスピンが発生しにくいように制御されます。その結果、4輪全てに出来るだけ大きな駆動力が伝達され最高の加速性能が発揮されるわけです。
2 スリップコントローラー
路面に駆動力を確実に伝達するために、前後アクスルのスリップを防ぐ。(走行中さらなる加速のためホイールスピンが発生した場合)リアアクスルがホイールスピンした場合は、電子制御多板クラッチが積極的に介入して、フロントアクスルへのトルク量を増やします。
3 オーバーステアリング、アンダーステアリングの補正
オーバーステアリングやアンダーステアリングを前後のアクスルのトルク量を配分変化させることで、補正し安定性走行性能を高める。
オーバーステアリング検出時には、フロントトルク配分を増やし、アンダーステアリング検出時には、リアアクスルへのトルク配分を増やします。
以上ですが、私はうっすらとわかったような気が致しました。
しめくくりに、この解説書では「PTMコントローラーには、上記の
基本的な機能の他にも、
各コンポーネントを確実に保護するためのハイレベルの制御機能が多数備えられています。」と書いてありました。
いったい、おまえはなんやねん。