漫画本
されど漫画本。
いままで高価な本を何度か見たことはありますが、漫画本でここまでの値段がついているのは
みたこともありません。
最初みたときは0の数を間違ってしまいました。
わたしの子供の頃に「貸本屋」というお店がありました。
今で言うとレンタルビデオショップのようなものですね。
今でいう著作権なんてへみたいな時代でしたから、なんでもありで、メンコとかにはどうみても無許可であろう
アトムとかゴジラとかが、ばんばん書いてありました。
頭が4つのキングキドラとかもありましたね。(笑)
話をもどして、、
これらのお店には本屋では売っていない特別の漫画本がたくさんあったわけです。
まあ、貸本屋用の漫画なんでしょうね。
ふつうの本屋店頭ではみられないような怪奇モノ、時代劇モノ、大人向けモノがたくさんありました。
特に怪奇モノは当時ブームで、「悪魔君」「墓場の鬼太郎」「カッパの三平」など少年マガジンにも連載されていました。
テレビもそんな妖怪、お化け、怪獣ブームでした。
そうそう映画もゴジラ、ガメラ全盛期でしたね。
が、貸本屋の漫画はそんな商業誌よりももっとおどろおどろしい絵柄で、見る人を独特の世界に引きずり込んでくれました。
楳図かずお、さいとうたかお、水木しげる、白土三平、佐藤まさあき、、、
楳図さんの漫画は本当に怖かったです。子供心に突き刺さりましたよ。。
たぶん同年代の方は知っていると思われる有名な2冊
(わたしだけかなぁ、、、)
これは復刻版だそうです。
まあ、もう一度読みたいかどうかはわかりませんが、子供の頃の記憶ってけっこう鮮明にのこっているもんです。
怖いモノ見たさというか、本当に怖かったのですよ。寝られないとかはないですが、みんなが寝静まった夜更けの便所は
行くのが怖かったり、、、、、
そして、一泊30円の貸本を、一人で夜道を返しに走っていく心細さも忘れません。
当時は夜道は今と違ってとっても暗いのですよ。
電柱、電柱に傘つきの白熱球(今はもうみませんねー)があるだけで、明かり自体もぼんやりと薄暗いのです。
電気のないところは家の門灯が頼りです。それもないところはもう真っ暗でした。
もうやめようとおもいつつ、帰りにはまた新しい本を借りてしまったりして、、
さて、その問題の本なんですが、、、
どうですか?
すごいでしょう?セットでどうとか書いてありますが、正味一冊11諭吉ですね。
むろん値段がどうこうグダグダ言うつもりはさらさらありません。
(わたしは買いませんし、、)
むしろ漫画本にこの値段をつけて立派に商売ができることがうれしく思いました。
しかし、わたしは1/10の価格でも買いませんけれど。
オリジナル初版本が手に入る可能性はこれからは皆無かも。40数年前の本ですし。
ほしい方は、即 ダッシュですよ。